どうすればいい?はじめての家づくり そのやり方 ~流れと予算を徹底解説~

不動産
家を建てるときに知っておいてほしいことがあります。
現在、住宅購入を検討されてる中でこんなことで不安になってないでしょうか?

 

そろそろ家を構えたいけど・・

何からはじめればいいんだろう?

家を建てるにはいくらかかる?

税金や保険は別にお金がいる??

 

そんな人たちのために家を建てるときの流れや費用、注意することを説明していきます!

 

住宅購入の流れ

まずは準備から家が建つまでの流れを説明します!

大まかに下の図のような感じです。

図の1~5の過程を説明していきますね。

予算・間取りを考える

はじめに予算と間取りを考えましょう!

 

 

この時点では両方とも大雑把で大丈夫です。

というか大雑把にしか決められないと思います。

進捗が進めば進むほど精査していくことになるので。

 

 

ざっくりと予算は総額3000万円ぐらいで間取りは4LDKとか。

 

 

予算も間取りも土地が決まらないと詳細は詰められないですからね!

 

土地探し

注文住宅を新築されるなら次に土地探しです。

マンションや中古住宅をお考えなら物件の場所ですね。

 

とりあえず所在地や住環境などご希望の条件を書き出して不動産屋に行ってみてください。

最初は相談程度のつもりで、あまり気負わず気楽に行って大丈夫です。

店や事務所に入ったぐらいでは何も売りつけられないのでご安心ください 笑

 

ただ不動産屋から色んな情報を提示されたら迷って進捗が停滞するおそれがあります。

決めれない人ってここで本当に「何年も」止まってしまうんですよ。

筆者の経験では長い方で15年以上ずっと土地を探しているなんて方もいらっしゃいましたね~

 

慎重になるのはわかるんですが、ある程度で踏ん切りをつけないとずっと決まらないです!

 

「生きていれば」・「収入があれば」・「持ち家ではなくても起居する場所があれば」時間なんていくらでもあります。

あるように錯覚します。

 

でも人生の限られた時間の中で家を建てて何年住むんでしょう?

いつまでも時間があるようなつもりでいても時間はどんどん過ぎていきますしあなたも周りも変わっていきます。

 

年齢が上がるほどローンは払いにくくなります。

お子さんがいるならお子さんが小さいうちに家を建てて一緒に暮らしたいですよね。

せっかく家が建ったと思ったらもうお子さんが自立して家を出ていくなんてことになったら寂しくありませんか?

 

そんなことにならないようにとにかく行動してください。

土地探しは家を建てるときに1番時間がかかるものですけど、できるだけスムーズに終わらせたいですね。

 

短期間でしっかり土地を決めるために大事なのはいつまで、または何ヶ月以内には決めるとか期限を自分の中で設けること。

譲れない条件を事前に用意すること。

条件は現実的なものにすること。

これらによって少しは決めやすくなります。

 

契約・ローン申し込み

物件が決まったら契約(新築の場合、土地と建物工事の2つ)と融資の申し込みです。

 

そして契約前にやってほしいことがあります。

融資の申し込みは本番の審査の前に「事前審査」とか「仮審査」といわれるプレチェックができるんです。

 

契約前に自分が融資を受けられるかどうかを確認しておきましょう!

 

もし融資が通らなければ契約も意味がないですし、売り主側にも迷惑ですしね。

 

ただまあ事前審査が通れば本審査も100%通るというわけではないです。

だいたい通りますけどね。

 

筆者はこれまでに数えきれない住宅ローンの融資審査を見てきましたが事前審査がOKだったのに本審査がNGっていうケースを見たことないです。

自己資金を増額してほしいとか追加で書類を出してほしいとかはありましたけど。

そんなのもたまにですね。

 

あと事前審査の申込書類記載の内容に虚偽があったとか提出するべき書類が用意できなくて審査が通らなかった人は普通に見てきました。

 

嘘はよくないです。

記載内容の裏付けをとるために提出書類を求められているので安易な嘘は絶対バレます。

 

正々堂々と事実を記載してくださいね。

内容を盛るなら突っ込まれた時の言い訳もご用意ください 笑

 

契約時には手付金や工事着手金を同時に支払います。

事前に金額は伝えてくれてると思うのでしっかり準備しておきましょう。

 

この時点ですでに融資がおりているなら融資額の中に手付や着手金も含まれるのか確認しておいてください。

手付金と着手金を合わせて数百万円単位になります。

それだけの現金を用意する必要があるかないかは建築の資金計画上とても大事な要素になってきますから。

 

ちなみに手付金は売り主側が本体代金の20%を上限として自由に決めれます。

売り主によっては融資が通らず契約が白紙になった時に返金するのが面倒なので手付金無しを希望するなんてこともありますが期待しないでおきましょうね。

ほとんどの売り主にとって手付金は契約が履行されるまでの大切な担保です。

 

着工

ローンが通れば土地代金を支払って土地の引き渡しを受けます。

この時点で土地は無事にあなたのものですね、おめでとうございます!パチパチ👏

 

そしていよいよ契約内容に則って工事がスタートします。

 

この時までには試行錯誤の末、部屋と水廻り、駐車場の位置ぐらいは決まってるでしょう。

でも内装・外装やコンセント位置等はこの段階から決めていくケースも多いです。

 

内装が決まらないと工事が進まないとか言われて焦らされることもあります。

もちろん普通は契約前から業者側が先回りして次々に決めるべきことを教えてくれるものですが、あんまりしっかりしてない営業さんもいらっしゃいますのでね(小声)

 

床・壁紙やタイルの模様、扉・窓の種類、屋根等々、決めることが多いのでパッと決められる人は多くありません。

結果、時間がなくて焦って適当に決めてしまう。

そんなことにならないように言われる前からしっかり事前に仕上がりイメージをご家族で話し合っておいてください。

 

 

引き渡し

順調にいけば着工から完工まで外構を合わせて半年~1年ぐらいでしょうか。

 

プレハブ工法のメーカーさんだとさらにその半分ぐらいの短期間で建ちます。

 

セキスイハイムとかびっくりするぐらい早いです。

「ハイムの家は1日で建つ」なんてことも言われますからね。

1日は大袈裟ですが印象はそんな感じです。

 

新規分譲地で1軒だけハイムの家がある時とか周りに比べて出来上がりが早すぎてホントえっ(゜_゜)てなりますよ 笑

 

最後に施主検査といって買う人がお家の点検をして納得すれば引き渡しとなります。

この時、簡単に納得しないようにしましょう

 

むやみにゴネてくださいねってワケじゃなくて、施主の点検は買い主が主導権を持つ最後の機会です。

チェックリストでも作っていって納得いかないところは徹底的に指摘してください!!

 

施主検査後に指摘しても「点検の時に何も言ってなかったじゃないか」となりかねません。

 

検査後、お金を全額支払ってしまうと言っても聞いてくれなかったりしますしね。

業者なんてのはお金を受け取る前と後でまあ態度違いますよ本当。

買い主側にわかるほど態度に出るかどうかは担当者によりますが、腹の中はどいつもこいつも同じです。

 

そして点検後、もしくは点検と同時に設備の使用や運転の説明があって鍵をもらいます。

代金も引き渡しと同時に全額を支払います。

 

 

これで家を建てる過程はいったん終了となります。

初期不良の発覚や税金の請求が来るのはまた後の話で(-_-)

おつかれさまでした!

 

以上、こんな感じで住宅の購入を決めてから実際に住むまでが決まっていきます。

 

 

住宅建築にはいくら必要か?予算を考える

家を買うときは家以外にもお金がかかってきます。

土地建物のお金以外にも

手数料や登記にお金がかかるんだよね

何にどれだけいるんだろ?

どうせ追加だ別途だ言われて

聞いてたもん以外にも色々ふんだくられるんだろ?

知ってんだよ!

まあそうですね!

それではどんなものがあるかを確認していきましょう。

 

土地代金

新築の注文住宅を建てる場合は土地の代金が必要です。

中古住宅や区分所有マンションの場合は建物が建っている土地をそのまま所有、または利用できるので不要です。不要というか本体代金に土地代が含まれてる感じです。

 

金額はだいたい坪単価(1坪あたり何円という意味)を基準にして算出します。

坪単価50万円で敷地面積100坪の土地なら50万×100で5000万円、坪単価30万円で50坪なら1500万円というふうに。

 

坪単価は全国各地で全然違うので不動産屋に聞いたりネットで調べてください。

その地域で坪単価いくらなら平均通りかどうか。

平均がわかればそれを基準に高いか安いかもわかります!

 

ちなみに東京都心部の人気エリアと田舎の住宅街ではケタが1つか2つ違ってきます。3つ以上違うことも普通にあります

本格的に土地探しを始める前にあなたの検討しているエリアの平均坪単価はいくらぐらいなのかは知っておいてください。

 

建物代金

土地のお金が決まれば次に建物にかかるお金も必要です。

上の話と被りますが、中古住宅やマンションの場合は物件価格がそのまま建物と土地の金額でもあります。

 

注文住宅の場合は建物本体代金にオプション代金を加えた金額ですね。

中古住宅・中古マンションならオプションはありませんが代わりにリフォーム代金が必要です。

ちなみに新規分譲マンションだと現状渡しで不満がなければオプション代もリフォーム代も特にかかりません。

 

何が本体で何がオプションになるかははっきり決まってるわけではないので依頼するハウスメーカーや工務店によりますが戸建を新築するならだいたい下の通りになります。

 

本体に含まれるもの

①基礎・仮設工事

基礎工事きそこうじは見たことがある人も多いと思います。

新築中の建築現場に行くと建てる家の地面にコンクリートで型をとっていますね。

新築ではなく、すでに建っている家でも建物の下の方を見るとコンクリートが家の下に敷かれているようになっています。

あれが基礎です。

 

仮設かせつは一般には養生や足場の組み立てを言います。

職人さんが使う仮設トイレや簡易現場事務所に用意されるプレハブ小屋の設置も仮設と呼ばれることもありますが。

何にせよ工事に入る前の事前準備のことですね。

 

②木工

建築作業のメイン。

鉄筋コンクリート造のお家でも建てるのでなければ。

 

珍しいですけどね今どきご自宅でRC(鉄筋)造は。

S(鉄骨)造は積水ハウスや大和ハウスで建てるなら普通にいらっしゃいますけど。

 

日本の戸建住宅のほとんどは木造です。

 

柱や梁を組み上げて家全体の型を作ったり家の中にリビングや寝室、浴室等の部屋を作っていきます。

 

これも建築現場でよく見る風景なのでご存じの方が多いと思います。

 

③建具・内装工事

建具たてぐというのは戸や窓の設置で、内装ないそうは壁や床を貼っていくことです。

 

建具と内装が入ればほぼ建物は完成です!

 

他にも板金や左官、屋根工事等ありますがざっくり言うと上の工程が建物本体になります。

 

オプションになるもの

本体以外のオプションも見ておきましょう。

①ライフライン工事

電気・水道といったライフラインはオプションになることが多いです。

別途工事とかいって建物本体とは別で見積もりが出ます。

電気は配電盤やコンセントの設置、水道は給水・排水の設置ですね。

 

意外かもしれませんが照明器具やインターホン、流し台・浴槽・便器・洗面台等の設置は本体に含まれない場合が多いです。

 

こういうのはよっぽどこだわりがあるか特注でもなければリクシルやパナソニックといった住宅設備メーカーの既製品から選びます。

 

例えば同じリクシルのユニットバスでもグレードがあり、値段もピンキリなんです。

よって選んだ設備で値段が上下します。

 

金額と性能・デザインをじっくり天秤にかけて満足できるものを選んでくださいね!

 

②外構工事

外構がいこうというのは字の通りそとかまえ、つまり家の外にあるものです。

 

ほとんどの家にあるのは土間や駐車場、お隣さんとの仕切りになっている塀や柵でしょうか。

他にも門やカーポート、ガレージや簡易倉庫。あとは庭の樹木やブロックといったものが外構です。

 

①の照明や水廻りは家の本体代金とまとめて金額を出してくれることも多いんですけど②の外構は建物とは完全に別の話という感じです。

 

で、この外構工事ですが、外構を建築会社と違うところで頼むという人は少なくありません。

外構に限らずですが家の建築をお願いする業者とオプションをお願いする業者を別にした方が安く済むということも多いからです。

 

建築は○○ハウスだけど外構は××エクステリアに依頼するとか。

 

1社に全工程を丸投げするより作業ごとに別の会社を使うことで1割、2割ぐらい総工費が変わるというのは普通にあります。

それぞれに見積もりを出してもらって金額とサービス内容を比較検討しましょうね。

その他の費用

建築とそのオプション以外にかかるお金も色々あります。

言い出せばキリがないので下記はその一例になります。

 

①地盤調査・改良費

敷地の地面が柔らかいかどうかを調べ、柔らかければテコ入れします。

建築費用に含まれていることも多いです。

 

地盤が緩いとせっかく建てたお家が傾いたり地震が起きたときに家や土地がやられたりします。

 

なかなか良いお値段しますがとても大切な作業ですのでここはケチらずにやってください。

 

②所有権移転登記費

土地の名義を売り主から買い主に移す登記、新しく建てた家を登録し名義人を決める登記、住宅ローンを組むとき金融機関が不動産を担保に設定する登記があります。

新しく手に入れた土地・建物を自身の名義にする手続きですね。

 

これも大切な手続きになりますので絶対に行ってくださいね。

 

ちなみにローンを使わずにキャッシュで自分の土地に建物を建てた方で登記費用をケチって建物を登記しない方もいらっしゃいます。

 

それをするとどうなるか。

レアケースですが不動産をめぐって訴訟沙汰になった場合、その家が自身のものであるという主張ができません。

民法上、「不動産の所有権は先に登記を備えた者が優先」されます。

 

数十万円の登記費用を惜しんで数千万円かかった自分の家の所有権を主張できなくなるなんてのは最悪ですので絶対に避けてくださいね!

 

③神事等建築イベント費

地鎮祭じちんさい餅撒もちまき等、今どきはやらない人も増えてきた神事系イベント。

地鎮祭はともかく餅撒きは本当に見かけなくなりましたね。

20代ぐらいの人なら餅撒きの存在を知らないかも・・

 

やらなくても気にならないって人はやらなくて何の問題もありません。

神事をやらなかったから悪いことが起こる、または起こったなんてのは思い込みでしかありませんので。

依頼してないのに見積もりに神事の費用が入ってるなら除けてもらってください。

 

そして上棟式等の完工イベントも同じですが、こちらは無料かつ半強制なことも多いです。

まあお金がかからないのであれば家が建った時の記念撮影ぐらい付き合ってあげても良いんじゃないでしょうか。

 

ただこの手のイベントは通常、施工会社が宣伝のために行います。

実績作り、つまり「ウチはこんなお家を造ったんですよ~」と次のお客さんにアピールする材料です。

 

ネットやチラシに顔出しで掲載されることもあるので普通は掲載許可の事前相談があります。

事前相談もなく勝手に写真を使われたら問題ですね。

そんな時は大問題にしてやりましょう 笑

 

④住居移転費

意外と見落としがちな方が多いのが家を移すときにかかる費用。

引っ越し代金ですね。

 

引っ越し代そのものも結構な金額です。

そして現在住んでいるのが賃貸なら引っ越し時までの家賃も考える必要があります。

 

他に別パターンで今住んでいる家を壊して新しい家を建てる場合、工事期間中に住む仮住まいの家を用意する必要があります。

だいたい短期用の賃貸住宅を借りられる方が多いんですが6ヶ月とか10ヶ月とか借りたら引っ越し費用と合わせて100万円以上かかることもザラです。

 

地味に高額な引っ越し費用、忘れないように気をつけましょう!

 

 

以上、家を建てる以外に必要なお金でメインになるのは上記の通りです。

ただ、他にも中古住宅や中古マンションの場合はリフォーム費用、保険費用や税金、新しい家に用意する家具・家電等々たくさんの支出があります。

 

事前にかかる金額を具体的に算出してしっかりとご準備ください!

 

補助金で出費を抑える

行政が行う補助金というシステムはご存じでしょうか。

 

補助金を希望する方に行政の予算内でお金がもらえます!

先着順なので対象者が多いものはすぐなくなってしまいます。

急いで調べておきましょう!!

 

どうしたら補助金がもらえるかというと、省エネ住宅建築や子育て支援といった国や自治体の政策に合致する行動をすればもらえます。

そして実は家を建てるときも壊すときもリフォームや増築するときもお家を構えるのなら様々な場面で補助金が出ます。

どんな補助金があっていくらもらえるかは時期や自治体によって違うので直接問い合わせてください。お住まいされてる役所の代表番号に電話したら担当部署へつないでくれますよ。

 

具体的な補助金のもらい方は役所の窓口に行ってどんな補助金があるか聞きます。

次に申請条件と期間を確認します。

あなたのお家づくりが補助金の対象なら申請して、問題なければあなたの口座に現金が振り込まれます。

 

こんなお得な制度、使わない手はありません。

ぜひご活用ください!

 

他にも税金控除などもらえるお金だけではなく支払うお金を減らせる仕組みもあります。

⇩前の記事で住宅ローンの控除についてお話してるので合わせてご覧ください。

やらない分だけ損してる! 住宅ローン控除でお金を取り戻す方法

 

家を建てるということは同時にほとんどの方にとって半生を縛られる膨大な借金を背負うこと。

色々調べて少しでも上手にお金をやりくりしてくださいね!!

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