「ポータルサイト」
不動産屋最大の販促ツールにしてトラブルメーカー。
(ここでいうポータルサイトは”Google”や”Yahoo”のような検索エンジンではなくて”不動産ポータルサイト”といわれるものです)
ポータルサイト自体は昔からありましたが、2010年代前半あたりから爆発的に不動産業界に浸透し、それまでの不動産情報誌や新聞広告を一気に過去のものにしました。
今や不動産屋で「扱っている物件をポータルサイトに掲載していない会社」の方が珍しいレベルで市民権を得ています。
ウチも新しい物件が出ればメジャーどころのサイトに真っ先に掲載してますしね。
よくある質問で、同じ物件が違う会社から何件も掲載されているのは、その物件の所有者さんが複数の業者に依頼しているからです。




で、そんな不動産屋の最強の武器であるポータルサイトですが良いこともあれば当然悪いところもあります。
良いところは公式サイトがいくらでも宣伝しているので、悪いところというか、筆者が個人的に不満な点を挙げてみます。
①このままサイトが進化していくと不動産屋がいらなくなるのではと心配になる
I T全般に言えることかもしれませんが、昨今のポータルサイトの進化に恐怖を覚えます。
写真やムービー掲載だけではなく360°パノラマやVRを利用してPCやタブレットのみで疑似物件見学ができてしまったり、果ては重要事項説明(契約前に行う物件の説明 宅建業者はこれを行う為にあると言っても過言ではないほどの重要業務)までITで行ってしまったり。
良いことですけどね。
お客様、ひいては世の中からしたら。
良いことなんですけど、ここまでされたら・・・、
不動産屋いらんやん(;・∀・)
前に将来、ITにとって代わられる職業一覧みたいなのが流行りましたけど不動産業も着々とITに仕事を奪われています。
②転載サイトが迷惑
不動産ポータルサイトっていっぱいあるんですけど、中には大手サイトの掲載情報をそのまま転載しているだけのサイトもいくつかあります。
はじめてその存在を知った時には「何このパクリサイト?無許可で何してんの??」っていう感想だけでしたが、これが本当に迷惑な連中でした。
この転載サイトたち、無許可で人の会社の掲載物件を勝手に載せてるのは良いんですけど(良くない、全く良くないですが実害に比べれば可愛いモン)、掲載のタイミングが遅くてすでに成約して本サイトから消えている物件をそのまま載せてるんですよ。
するとどうなるかと言いますと、とっくに成約済みの物件に転載サイトを見て問い合わせが来るんです!
問い合わせてくるお客さんは転載サイトかどうかなんてわからないので、こっちもなんか後ろめたい気持ちで「すみません、その物件はこの間、決まってしまいまして・・」とか言うんですよ。
お客様によっては「決まった物件いつまでも載せとかんと、さっさと消せや!」と荒れ狂う方もいますし、ホントに期待して問い合わせたのに決まったと聞かされ、電話越しでも気の毒になるほどションボリしてしまう方もいます。
なんかウチがオトリ広告(宅建業法上も禁止されている悪質な広告)でも出している悪徳業者みたいじゃないですか?
悪いのは転載サイトなのに!
筆者は基本的には当ブログでどこをヒイキする気もありませんでしたが、物件探しは”suumo”や”at home”をお勧めします。
間違っても「あらゆる物件をまとめて検索」とか「物件掲載件数日本一」とか言ってるサイトで探さないでください。
・・書いてて気づきましたが筆者が転載サイトを憎む気持ちは自身で思っていた以上に大きいようです。
書き切れないので1つの記事にしてみますね。そのうちね。
そんな感じで何やかんやポータルサイトにはお世話になりっぱなしです。
この場を借りてポータルサイトにお礼を言っておきますね!
そして転載サイトは滅びろ!!
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