9.今日の推しメン ― 池田輝政と浅野幸長 ― 前編

信長の野望

 

はい、今日も自分が“信長の野望”で低評価っぷりを残念に思っている戦国武将を紹介していきますね!

今回は「池田輝政」さんと「浅野幸長」さんのお二人です!

簡単に紹介しますと、”関ヶ原の戦い”で活躍して何十万石の大大名になった2人です。

簡単すぎ?

 

 

天下人達からの信頼を勝ち取る

追加説明を行うと、関ヶ原でサクセスしたお大名連中は他にもいるんですが、この二人はさらに当時の天下の中心地、京阪の隣近所、兵庫県(池田さん)と和歌山県(浅野さん)に領地をもらっています。


「それが何?」って思ったクールな皆さんの為に言っておくと、もらう領地の位置というのはかなり重要でして、はい。

捉え方によっては東北や九州で100万石もらうより京阪神やその近隣に領地を構える方がすごいことなんですよ。
筆者の想像によると。

京や大坂(当時は京都府が首都(?)で大阪府らへんと併せて「上方」と言われていた)の近くに領地をもらうというのはアクセス良好で通勤に便利、都会だから人の移動も多くて商売繁盛、よって財政に優しいというのも、もちろんあります。

ありますが、それ以上に―

時の権力者様から・・

 

君のこと信用してるから!!(^_-)-☆

 

と言われてるも同然なんです!


何といっても2人が与えられたのは関ヶ原戦後、徳川家最大の仮想敵国である「豊臣家」がある大坂の隣地です。

当然、いつの日か”徳川”と”豊臣”が一戦構えることになったらバチバチの最前線になります。

有事の際に・・、えー、例えば有力大名が手を組んで徳川家に喧嘩売ってきたとか、一揆が盛り上がって喧嘩売ってきたとか、宇宙人が地球侵略の為の第一歩として喧嘩売ってきたとかでしょうか。


そんな有時に備えて信用できる人間を重要拠点である上方や江戸の近くに置いておきたいんです。徳川政権は。お偉いさん方は。古今東西みんなやることは一緒ですね。

以上を鑑みて、他にも色々鑑みましたが書くのが面倒なので以上とします-。

 


池田さんも浅野さんも時代の最高権力者から広大な領地に加えて絶大な信頼をも勝ち取ったわけですね。

実にサクセスです。

 


ところで浅野幸長さんは「✕アサノユキナガ」ではなく「〇アサノヨシナガ」と読むそうです。

ややこしいですね。

変換も当然のようにできません。

間違われがちな「ゆきなが」で打てばできます。
変換から不遇です。


「いけだてるまさ」は一発変換が無理ですが、「いけだ」と「てるまさ」別々で打つと、変換候補には出てきました。


変換できるかは使うデバイスやサービスによるかな?

でも最新の日本語漢字変換に特化したデバイスをもってしても「幸長」が「よしなが」と打って出てくるかな??

変換できるとしたら、そのデバイス設計者はもはや浅野幸長ファンと言えるのではないかな???

 


世間的にも知名度低そうですもんね。”浅野幸長”とか。

 

池田さんの方は「姫路城を作った人」として有名かもしれませんけどね。

残念なのは文化的評価がどうであろうと所詮は造形物でしかない”姫路城”の方が”池田輝政”本人より、はるかに有名な点でしょうかね。

 

 

激動の時代を生き抜く為にはコネも上等

で、そんなお二人の扱いの何が気に入らないかと言いますとね、例によって信長の野望のゲーム内で実績に対して採点が低いんじゃないかなあということが1つ。

 

ただこれに関しては最近めきめき評価が上がってきてますので。

いつまでたってもイマイチな三中老トリオよりはだいぶね。

ゲームの能力値につきましては今日のところは良しとしましょう。

 


もう1つが「この人達の成功はコネでしょ」っていう評価。

根も葉もないうわさ。風評被害。流言飛語。都市伝説。

うだつのあがらない連中のやっかみ。

 


ちょっと説明しますと、2人とも“豊臣秀吉”・“徳川家康”の親戚になるんですよ。

血は繋がってませんけど。

「一族」、「親戚」、「ご一門」。
いやあコネクションな響きです。


特に池田さんは、お父さんが、かの“織田信長”のお気に入りっぽい感じでもあり、秀吉・家康と合わせて三英傑(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康を3人ひっくるめてこう呼ぶらしいよ!)全員から贔屓されています。

うーんオーバーコネクション。


ただコネクションというのは持っているだけでは意味がありませんし、持ってなければ作ることもできます。

当時、三英傑と何かのコネがあった人間なんか腐るほどいたでしょうし。

 

実際に「イケテル」こと池田輝政さんの最大のコネクションは徳川家のご令嬢を奥さんにしていることかなーと思いますが、これは別に生まれ持ったものではなく、彼が個人として持っていた魅力で手に入れたものですからね。

 

ちなみに徳川の娘を”イケテル”が娶った際のマッチングは秀吉が行ったので政治的な意図もあったのでしょうが、いくらでもいる候補の中から白羽の矢が立つあたり、やはり只者ではありません。

 

他にも信長や秀吉から準一門扱いしてもらったり(秀吉に至っては輝政と輝政の弟を養子にしている)、特別扱いが目立ちますね。


浅野さんの方もお父さんが秀吉と義理の親戚関係になり、若かりし頃から秀吉と苦楽を共にしてきたマブダチです。

そんなマブダチの大事な嫡男ですから浅野さんも豊臣政権下で下に置かれていたはずはありませんよね。

 

豊臣政権が終わり、徳川政権下ではどうだったかというと、秀吉没後、豊臣家、ひいては天下に隠然たる影響力を保持していたといわれる秀吉の奥さんがいるんですが、この秀吉未亡人の影響力を欲しがった徳川家から厚遇を受けたと言われています。

 

上記のように浅野さんのお父さんは秀吉の義理の親戚です。

さらに秀吉の奥さんは浅野パパの義理の姉妹(姉なのか妹なのかは諸説あり)になります。

 

ややこしいんですが、パパは秀吉夫婦のどちらとも血縁関係はありません。

が、どちらとも縁戚関係があります。

「義理の兄弟」です。
(家系図的な表があればご理解しやすいかとは存じますが、面倒なのでご興味ある方はググってください 悪しからず)

 

すると、やっぱり秀吉の奥さんの機嫌を取っとく為にも浅野さんは徳川家からも大切にされます。

 

あと、パパは秀吉のマブダチですが、豊臣政権樹立後は家康とも仲良しだったみたい。

 

こう書いているとシミジミわかりますが、お父さんの立ち位置カンペキですね!

この父親のもとに生まれた浅野さん、恵まれすぎ。


そんな優遇されまくりのお二人がやっかまれるのも仕方ないと言えばそうなんですけどね。
(記事の冒頭と言ってることが変わってきていることは自覚しております 考えて書いていないからですね 猛省しておきます そのうちに)

 

でも、やっぱり最終的に大身になれたのは決してコネのみではなく、確かな実力が伴っていたからでしょうね。

 

 

七将

じゃあ、ここからはどんな実績が2人にはあるかを見ていきましょう。


まず、2人に共通するのは「七将」のメンバーに数えられていること。

 


誰が呼んだか“豊臣政権の七将”。

 

 

豊臣時代の有力若手大名オールスターズといった面子です。


メンバーは“福島正則・加藤清正・加藤嘉明・細川忠興・黒田長政”に池田さん、浅野さんを加えた7人。

異説として“藤堂高虎・蜂須賀家政・脇坂安治”の3人もメンバーに数えられることがあります。

ありますが、“十将”より“七将”の方が響きが格好いいと思うので七将でいきますね。

 

 

メンバーを見ていくと福島と加藤2人は秀吉台頭の頃からの叩き上げ譜代メンで、“片桐且元”を中心とする“賤ケ岳七本槍”の兼任メンバーでもあります。

 


他の細川・黒田・池田・浅野はその姓が示す通り、織豊政権下における有力武将の二代目です。

 

ついでの話で藤堂・脇坂は前者、蜂須賀は後者です。
ついでのついでで、細かく言うと藤堂はちょっと他のみんなとは経歴の毛色が違いますが。

片桐且元に近いか?でも片桐は前者でしょうしね。

え~、やっぱ藤堂はちょっと違うか。うん。


この「七将」という適当な括られ方をした面々が何をしたかというと「“石田三成”への襲撃」

三成襲撃の動機や成果は、本記事の中では、かなりどうでもいいので割愛します。

 

七将を「武断派」、三成ら五奉行や三中老、十人衆を「文治派」と対義して関ヶ原の戦いの対立構造を説明する説もありますが、筆者はこれには懐疑的です。

細かい話は飛ばしますが、三中老や浅野長政の立ち位置や家康以外の大老達の動き、在坂していた豊臣や毛利の本軍の動きと矛盾があるように思うので。

矛盾というか動機として弱すぎるというか?

書いていくと長くなりすぎるので興味がある方は調べてみてください。

 

わけわからなくて混乱すると思いますよ。

 

日本史上、国内戦で名実ともに最大規模の”関ヶ原の戦い”ですが、各大名の思惑や戦前準備、本戦の経過は未だに諸説入り乱れています。

一応の定説みたいなのはありますけど。

 

さて話を七将に戻して、当時、もしくは後世に彼らが地味な活動の割に“七将”という、やたら派手な呼ばれ方をしたのは、やはり世間が秀吉死去の時点で、このメンバーを次代の有力者と見なしていたからかなぁと思いますね。

池田さんも浅野さんも、当然にそんな栄えあるグループの一員にふさわしい存在であると見られていたのでしょう。


次の後編では池田・浅野、各個人の実績について、見ていきます。

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